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【大阪近鉄バッファローズ 前川 勝彦投手】
野球をやっていれば人間的に成長します

前川勝彦  リトルに入ったのは、小学校5年のときですね。小1から軟式をやっていて、移ったんです。親はもともとスポーツをやらせたかったみたい。悪ガキだったんで(笑)、スポーツで発散させれば少しはおさまるだろう、と。最初は学校の柔道部に見学に行ったんですが、あまりおもしろそうじゃなかった。ちょうど、桑田さんや清原さんが活躍しているのをテレビで見た印象がすごく強かったんで、野球は楽しそうやなと始めたんです。

 走るのも速かったし、投げるのもずば抜けていたんで、スポーツをやればなんとかなるやろ、とは思ってました。親はたぶん、3日でやめると思っていたみたいですが、すぐ楽しくなりましたね。ただ、つらかったといえばピッチャーだからず〜っと走らされたこと。みんながバッティング練習している間、2時間くらい平気で走ってましたから。

 それでもね、そういうふうに基礎からきちんとやっていたから今があるんかな。そのあとボーイズ、PL学園とずっと練習のきびしいところでやってきたでしょう。高校を出たルーキーって、プロ1年目はふつう体づくりをするものですが、自分はそれをやらなくてもよかったんです。土台ができていた。キツい練習をやってきたおかげですよ。

 忘れられないのは、練習試合ですけど、ずっとノーヒット・ノーランをやっていたのが、ゴロの処理で一塁に暴投して、そのバッターがホームまでかえって0対1で負けたことがありましたね。リトル時代は全国大会まであと1つというところで負けましたけど、でも勝ち負けだけじゃなく、子どものころに野球をやっていて絶対ソンはないですよ。

 最近はサッカーがライバルですが、高校、プロと考えると、人気はまだまだ野球でしょう。それと、野球をやっていれば人間的に成長しますよね。野球やっている人に悪い人はいない。がまんを覚え、友達との強調とか、集団行動のルールなども学べるし、礼儀も体にしみこみますから、社会に出てからも役に立つんです。ヘタでも、レギュラーになれなくても、あきらめずに好きな野球をやっていれば、必ずいいことがある、僕はそう思います。

 前川勝彦(まえかわ・かつひこ) 1978年9月25日生まれ。大阪・大正リトル出身。PL学園高校時代は、4回甲子園に出場し、97年ドラフト1位で近鉄に入団。昨年は12勝9敗で、チームのパ優勝に貢献。


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