【千葉ロッテマリーンズ 和田孝志投手】
たくさんの人たちのおかげで楽しく野球ができたことに感謝
小学5年生の終わりごろ、軟式少年野球チームから越谷リトルリーグに移りました。初めて握った硬球は重く、デッドボールを受けても痛かった! それで、硬球への恐怖心を抱いてしまったんですね。しかも、荒れたグラウンドでノックをしていたので、ノックも怖くって。その恐怖心は、シニアの半ば過ぎまで克服することができませんでした。
とはいうものの、僕はピッチャーで五番。チームも強かったし、(ボールを)打ち上げたら、さほどいい当たりではなくても、かんたんにホームランになって…。だから一度も、リトルを辞めうよと思ったことはありません。
今一番印象深く思い起こされるのは、父兄がバッティング・ピッチャーをやってくださったり、監督のほかにも近所の方がコーチをやってくださったり、といろんな方が練習を手伝ってくださっていたこと。あのときはボクもそれを当然のことのように思って、特に感謝の気持ちもなく毎日漠然と練習していました。
でも、今考えてみると、今の僕より年上の方々がバッピーをやったり、小学生相手に真剣になつてやってくださったりしたことには、本当に感謝しなくてはいけなかったですね。おかげでみんな楽しく、のびのび野球ができたのですから。
ここでリトルの指導者の方にお願いしたいのは、くれぐれも子どもたちにケガをさせないよう、配慮していただきたいということ。本格的に鍛えるのは、子どもの成長が止まってからでも十分だと思うんです。背丈や体つきが変わってくる時期には、のびのびプレーして、野球を好きにさせることが一番です。
体もそれほど大きくない僕がプロになれたのは、自分に妥協せず練習を続けてきたこと、そして故障せずにきたためだと思っています。ここまで、僕より足の速い選手、肩の強い選手…よい素材を持った選手をたくさん見てきました。にもかかわらず、途中でケガをしたり、野球を嫌いになったりして辞めていった選手が大勢いました。そういった能力のある選手が、少しでも多くプロに来ることができるような環境を、指導者の方には作っていただきたいのです。
最後に選手のみなさんに。よく食べ、よく遊び、よく寝て…と、めりはりをつけた生活をしてほしい。そして、野球は楽しくプレーしてくださいね。
| 和田孝志(わだ・たかし) 1970年10月7日生まれ。埼玉県出身。越谷リーグ(埼玉)から越谷シニアを経て、拓大紅陵高(千葉)では甲子園出場。東洋大から93年ドラフト3位で千葉ロッテに入団。177cm75kg、右投右打。背番号26。昨季はりリーフ、先発と38試合に登板。安定した投球を見せた。今季は二軍スタートも、復活に期待。 |
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