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馬越 信行
接骨院千寿堂

vol.8 足・ヒザのまとめ

●はじめに

チェックシート下肢用
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 5月から、足とヒザの「構造とケガ」「ケガのメカニズム」「コンディショニング」について学んできました。足・ヒザのかたちや、立ったときの姿勢にはさまざまなものがあり、それによってケガなどが起こりやすくなるのです。ご両親や指導者など、周りの大人の人たちが、子供の姿勢や体の柔軟性をチェックすることから、ケガの防止は始まります。

 今回は、ふだんのスポーツ活動にこれらのことをとりいれ、ケガを少しでも予防できるよう、“下肢のチェックの手順”について説明していきます。チェックシートは、そのままコピーしてお使いいただけます。どうぞ、ご活用ください。なおシート中には、参照していただける連載の回数を示しておきました。

(注意=ケガをしたばかりや痛みの強い場合は、無理に行わないでください)

1.姿勢のチェック

 姿勢のチェックは、ハーフパンツで自然」に立たせて裸足で行ってください。冬など寒い季節には室内で行うなど、寒くないよう配慮してください。まず、前方から姿勢を観察し、大腿部と下腿部の配列からX脚やO脚をチェックします。次に、少し足を横に広げて土踏まずの内側が見やすいように立たせ、そのくぼみの形状からハイアーチや肩平足をチェックしていきます。そして、親指の外側への曲がり具合から外反母址をチェックしていきます。これらの判断は、多くの選手と比較することで「肩平定ぎみ、外反母址ぎみ」と観察してもらえばよいでしょう。

2.もも・ふくらはぎの柔軟性チェック

 ももの柔軟性のチェックは、最初にあお向けに寝かせた状態で、ヒザを伸ばしたまま脚全体を持ち上げ、床からどれくらい上がるかチェックしてください。90度前後上がればやわらかい(かたくない)ほうです。ただし、体がかためと思われる場合は、反対側のももが上がってこないよう、しっかり手で押さえて行ってください。続いて腹ばいでヒザを曲げていき、かかととお尻とのすきまの距離を測っていきます。そのすきまに指が何本分入るかを簡単な目安にするといいでしょう。お尻にかかとがほぼつけば、やわらかいほうです。ふくらはぎのチェックは、壁に手をかけ壁を押すようにしてふくらはぎを伸ばしていきます。このとき、つま先はやや内側に向けて、ヒザを伸ばした状態と曲げた状態の2種類でチェックします。チェックする際、決して筋肉や関節に痛みが出るまで伸ばさないよう注意してください。

 また、これらの柔軟性をチェックする方法は、同時にストレッチにもなります。20秒間を3セット、じわじわとストレッチしてください。

3.荷重動作のチェック

 姿勢と柔軟性に加えて、基本的な荷重動作の良し悪しが実際のフォームに影響します。両足で屈伸するスクワットや、片足を前に振り出して踏み込むフォワード・ランジ、片足で繰り返しジャンプする“ケンケン”など、ヒザが内側に入りすぎたりお尻を引きすぎたり、また体を捻らせたりしないかチェックしてください。このようなことから安定して動作ができるかできないかを評価します。これらも、正しいフォームができるよう継続的に練習することでトレーニングになります。

4.痛みのチェック

 痛みの部位は、ボールが当たるなどのケガを除いて、だいたい見当がつきます。痛みが起こる可能性のある部位をさわって、チェックしてあげてください。足では、外くるぶしや内くるぶしのまわり・土踏まず・かかと・親指の付け根・アキレス腱・すねの内外側をチェックしましょう。ヒザでは、ヒザ関節の内外側・お皿のまわり・膝蓋腱のまわりなどをチェック。このとき、決して強く抑えず、指の腹(肉が厚く膨らんでいるところ)で軽くゆっくりさわって確認してください。

 柔軟性や荷重動作のチェックのとき、さわったときなどに痛みが強く現れる場合は、医療機関に相談しましょう。

 グラウンドだけでなく、ご家庭で子供のお風呂上がりにお父さんやお母さんが定期的にチェックすることは、ケガの予防だけではなくスキンシップとしてもとても大切だと思います。



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