少年野球における保護者会のPTAとの違いは?

top画像
記事の目次

どの小学校にもPTAがありますが、少年野球における“保護者会”というのは、一体どのような組織で、PTAとの違いはどんな点なのでしょうか。

PTAとの違い

PTA(parent-teacher association)は子供を預ける親と、子供に教える教師が会員となる団体ですが、少年野球の保護者会においては保護者のみが会員となり、子供に教える監督・指導者は保護者会の会員ではありません(但しお父さんコーチは保護者なので会員です)。

また、PTAは任意団体なので、その参加が必須ではありませんが、少年野球の保護者会は入団時に無条件参加です(どちらも法的拘束力はありませんが…)。
少年野球チームにおいては、保護者会が定めるルールに従ってチーム運営に欠かせない会費(部費)を払う必要があるので、入団時に保護者会無条件参加となるのは当然の流れです。

その他、PTAはその運営にかかる費用を捻出するために“PTA会費”を集めますが、少年野球の保護者会に“保護者会費”はありません。“PTA会費”の使途は印刷物などにかかる実費や、会合の都度生じるお母さん達のお茶代がほとんどですが、少年野球の保護者会は別に印刷物もないし、お茶代や飲み代はその都度精算なので保護者会費は不要なのです。どうしても必要な保護者会関連の支出がある場合は、部費(会費)会計から雑費として計上します

主な役職

保護者会長副会長会計会計監査学年代表(通常各学年1名)、学年副代表(通常各学年1名)というのが、保護者会執行部の主な役職になります。

保護者会長については別項(保護者会長について)で説明します。副会長は会長のあらゆるサポートを通常2名体勢で行っていきます

会計は、会費(部費)の出納についての責任者です。詳しくは別項(会計(監査)について)で説明します。会計監査は会計業務の監査役です。チーム口座の預金残高を出納帳の最終残高と確認を行うと同時に、領収書・レシートと支出明細との突合せも行います。監査作業は通常2名で分担対応し、最終的にクロスチェックを行うことで正確を期します。

学年代表(副代表)は、各学年特有の問題について取りまとめる役割を担います。別項(保護者会長について)で詳しく説明します。

保護者会の管理下に置く/置かないは各チームで差がありますが、HP管理部(チームHPの定期メンテナンスを行う)、配車部(遠征時における車の手配を行う)、お茶当番決め部(お茶当番のローテーション/組み合わせを決める)…なども、それぞれチームを運営する上で重要な役割を行います。

保護者会の議題

保護者会は、突発した有事について指導者が説明をする主旨の会である場合(通常の保護者会)と、何か保護者会の総意を決めるための採決が主旨である場合(臨時保護者会)があります。

具体例としては、“全国大会出場が決まったので、これからチームとしてやるべきことの保護者への説明会”や、“子どもが少なくなったので解散するチームXXを、吸収合併することになった件での保護者に対する説明会”というような内容を保護者会で説明します。

よそのチームの話ですが、“諸々問題のあった代表を解任(追放)する動議”があがり、臨時で保護者会を招集したという話もあります。この場合は、指導者の総意は“解任”だったので、保護者会の総意を採決によってまとめることで、最終的にチーム全体の総意を決める…というものでした。このチームの場合は、指導者も“解任”、保護者会も“解任”という結論になり、当該代表はチームを追放されることになりました。

まとめ

少年野球チームを円滑に運営していくためは、実際に野球をする子供と教える監督・指導者だけでなく、保護者の組織的な活動が必須であることがご理解いただけたでしょうか?

ここでは、小学校におけるPTAの役員選びの時のように逃げ回るばかりでなく、積極的に立候補するぐらいの気持ちで臨みたいものです。
全ては貴方のお子さんのためなのですから。

この記事をシェアする