野球道具はどんなタイミングで買い替えるのがいいのか

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記事の目次

野球以外の様々なスポーツにおいても、使用する道具というものが結果/成績に大きな影響を及ぼしますが、少年野球用のグローブやバットもそれは同様です。
そして、その進化のスピードは目覚しく、毎月のように新製品が発売されています。
それは直接プレーに影響する道具ばかりでなく、身に着けるものの素材などの分野においても、画期的な進歩を遂げています。

そんな中、少年野球に励む子を持つ親としては、野球道具(用品)を買い換えるタイミングについて、どのように考えればよいのでしょうか。

サイズが合わなくなったとき

これは、子ども自身が「きつい!」と苦情を言ってくると思うので、タイミングについてあまり迷わないかもしれません。

グローブ

仮に3年生で入団しているとすれば、グローブであれば卒団までに1~2回は買い換えるでしょう。
成長期の子供は、手もあっという間に大きくなるので、グローブ自体の経年劣化も勘案して、早めに買い換えを検討してあげましょう。
但し、買う前に指導者に相談することを忘れてはいけません。お子さんは、翌月から違うポジションにコンバートされるかもしれないのですから。

バット

バット購入時も、必ず指導者に相談しましょう。
高価な新しいバットを買っても、すぐに打てるようになるとは限りません。新品のバットはまだ素振りの実績値が少ないので、むしろ打てなくなるリスクの方が高いくらいです。
また、買わなくても、先輩のバットがお下がりで回ってくるかもしれません。

スパイクやアップシューズ

スパイクやアップシューズは、基本的に早めに買い換えましょう。
子供達は、身長が伸びるスピードに比例して、足のサイズも大きくなります。
そんな中で、サイズが小さくなった履物を無理して履き続けると、爪が剥がれたり、靴ずれを起こしたり、肉離れを引き起こしたりするので要注意です。

打てなくなったとき

プロ野球選手じゃあるまいし、打てなくなるたびにバットを買い換えていたら、お金がいくらあっても足りません。
そもそも、打てなくなったのは大抵バットのせいではありません。新しいバットを選んで頭を悩ましている時間があるくらいなら、その時間を使って今のバットでひたすら素振りをすることを考えるべきです。

エラーが多発した時

少年野球では、エラーをしてしまった後に、“自分のグローブを見つめる選手”がとても多い事は良く知られています。
別にグローブに文句を言っているわけではないのでしょうが、その状況を周囲で見守る親御さんの心中を察すれば、『きっと、グローブが悪いんだわ。』『きっと、あのグローブがうちの子には合わないんだわ。』と考えてしまうのも致し方ないところかもしれません。

プロ野球では、エラーした際、グローブのせいにする選手は一人もいません。
自分の練習不足/技術不足を棚に上げて、エラーした事をスポンサーから提供される道具のせいにするのはもってのほかだと、選手自身が解っているからです。

今後、いくらグローブ自体の性能が上がったといっても、『絶対にエラーをしないグローブ』などあるはずがないので、道具のせいにして買い換えるという発想ではなく、本人はひたむきに守備練習に取り組み、ご家族もそれを応援しましょう。

バーゲンセールで激安品を見つけたとき

ストッキング/ベルトなど消耗品であれば、特売の時に買いだめしてもいいでしょう。
一方、グローブやバットは指導者に確認する必要があるので、いくらバーゲンでも基本的に買ってはいけません。

スパイクやアップシューズなどの履物は、子供が一緒にいて履いてみてぴったりフィットする(つま先は若干余裕残しくらいが丁度良い)ものであれば、買ってもいいでしょう。
ただし、こちらも“買い置き”はダメです。足のサイズは成長が早いので、いざ履こうと思った時には、もうサイズが合わないかもしれないからです。

合宿や長期遠征など予備が必要な時

合宿や宿泊を伴うような長期遠征の時には、ストッキング/ベルト/アンダーシャツ/練習着など、予備が何着か必要になります。
このような機会は、買い替えの良いタイミングなので思い切って多めに買いましょう。

これはあまり知られていませんが、ベルトは試合中や練習中のヘッドスライディング時に本当に良く切れます。
よって、長期遠征時には必ず予備を数本準備して、お子さんに持たせましょう。
折角の上部大会出場なのに、『ベルトのない選手は出場できない』という規則で引っかかったら可哀そうですから。

子供にねだられた時…友達(ライバル)が良い野球道具を買ってもらった時

チームメートが新しい道具を買ってもらったタイミングにおいては、常に周りの子供達から羨望の眼差しで見られます。
そして周りにいた子は帰宅後、『XX君、新しいクローブ買ってもらったんだよ。ぼくも買ってよ。』と“おねだり”をするパターンが、どこのチームでも必ずあります。
しかし、他の子が道具を買うたびに、その都度一緒に買ってやっていたら、家計は大変な事になります。

『XX君のうちはXX君のうち。うちはうち。サイズが合わなくなったら買ってあげるから、今は我慢しなさい。』

親御さんのこの基本姿勢が、非常に大事です。『我慢する/我慢させる』という行為も、少年野球における重要な学習ポイントなのです。
ここで心を鬼にして我慢させた暁には、その後の人生において、『我慢する』事を覚えたお子さんの、一回り大きく成長した姿を観る事ができるでしょう。

新製品が発売された時

当たり前の事ですが、子供は野球用具の新製品情報など滅多に知り得ません。
大抵の場合は、親御さんがどこからか仕入れた新製品情報を元に、勝手に買い与えています。

監督/指導者は『またあのウチか!』という思いで、そのブルジョア一家を睨みます。
こうした一家は、いくら高反発で高価なバットを子供に買い与えても、振ったバットにボールが当たらなければ意味がないということを全く解っていません。
この手の保護者は、監督から呼びつけられてこっぴどく叱られるのが関の山なので、決して真似をしないようにしてください。

まとめ

消耗品は、合宿や長期遠征の時にまとめて買う。特売セールの時に、買いだめするのもいいでしょう。

バットやグローブは、サイズや重さが合わなくなった場合に限り、監督/指導者に相談してから買いましょう。

スパイクやアップシューズは、サイズがきつくなったタイミングで、本人が履いてみてから購入しましょう。

それ以外は、基本『我慢』です。
小学生時代から、『物欲に耐える力』を鍛えておきましょう。

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