チームメイトの冠婚葬祭について

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記事の目次

少年野球チームに在籍している期間には様々な人間関係が新たに形成され、その関係は卒団/退団後も続く場合があります。
そして、その多様なお付き合いの中で冠婚葬祭も発生します。
当然の事ながら、おめでたいものばかりではなく辛いものもあり、出費が発生したり様々な役割を任されたりすることもあります。

ここでは、それぞれのイベントについて個別に紹介していきます。

結婚式について

指導者として、“少年野球チームにおいてかつて指導した教え子”の結婚式・披露宴に招待されることがあります。
その場合、“幼少時の恩師”として稀にスピーチを求められますが、小学生時代のエピソードなのであまり美化する必要はなく、場内が多少笑える程度の内容で喋ります。

私は“監督”としてこのような席に何度か招待された経験がありますが、同僚であった“お父さんコーチ”が呼ばれている場面に遭遇したことは一度もありません。
従って、“コーチ経験者”くらいの皆さんであれば、招待される心配をしなくてよさそうです。

その逆に、貴方のお子さんが、かつての監督や指導者を結婚式・披露宴に招待することもあるでしょう。
ここで配慮すべきことは、“招待された側の負担も大きい”ということです。
いい大人が手ぶらで出席するわけにも行かないので、当然“ご祝儀”を包むことになりますが、お父さんたちの少ないお小遣いに突然発生する結婚式関連の出費は、かなり厳しいものがあります。
そこまで配慮して、招待状は出してください。

当時のチームメート達はどうでしょうか。
友人として呼ばれている出席者のテーブルを見ても、その中に“新郎のかつてのチームメート”を見つけることはごく稀です。
少年野球関係の友達が一人も呼ばれていない披露宴の方が多いかもしれません。
卒団後10年程度経過しているので、少年野球チーム時代の仲間とそこまで継続して付き合っている例がほとんどないということでしょう。

かつて、わがチームの卒団生であるXX君から相談を受けたことがありました。
「監督。チーム卒団してから会ったことも連絡をとったこともないYYから突然披露宴の招待状が来たんですが、出席すべきでしょうか?」
このXX君は実家の病院で医師として活躍を始めたところで、地域でその病院を知らない人はいません。
YY君はXX君を呼ぶことで、披露宴に単に“箔”を付けたかったのでしょう。
「それは君の気持ち次第だ。だけど、普通は出席しないだろ。チームのことを考える必要はないよ。」と“招待されていない監督”である私は答えました。
招待する側も人選について配慮が必要だということを、ここでは押さえてください。

珍しい例ですが、チームの現役指導者が結婚したことがありました。
彼はチームの卒団生で、その後会社員として働く傍ら、後輩にあたる子供たちの指導をしてくれていました。
私は乾杯の音頭と挨拶を引き受けましたが、このパターンはチーム関係者が大勢呼ばれますので、該当者はそのつもりでいた方がいいでしょう。
場合によっては、受付や司会など運営側メンバーとしてのお手伝いを要請されることも想定しておきましょう。

その他、子供がチームに在籍中のお母さんが再婚したことが何度かありましたが、このパターンで監督として招待されたことはありません。
各家庭の個人的なイベントに監督が参加することは“癒着”と見られる可能性があるので、他のチームメートの手前、招待を控えるのが一般的です。

葬式(通夜・告別式)について

子供が亡くなってしまった場合病死・事故死を問わずほとんど密葬にするようです。
この場合、親御さんの悲しみは計り知れず、チームメートや関係者が葬儀に参列することは悲しみを増幅させるだけだからでしょう。
当然、焼香などの目的で自宅を訪問することもNGです。

私のチームでも、かつて事故死した子がいますが密葬でした。
後日、お盆や命日の周辺にご遺族の承諾を得た上で、お墓参りをさせていただきました。
この場合、子供をつれて大勢で墓参りをすることは、ご遺族の迷惑になりますので、事前に確認することが不可避です。
また、チーム内で香典などを集めてお渡しすることも検討されましたが、ご遺族に確認したところ強く拒否されました。
基本的に“そっとしておく”ということが非常に大事です。

私のチームでは、在籍する子供の保護者(父親・母親)が亡くなった場合に限り、チーム会計から香典が出ます。
チームの代表者1名が香典を持って通夜か告別式に参列するのが一般的です。
ちなみに、祖父・祖母は仮に同居しているとしてもチームから出る香典の対象外です。

チームの指導者が亡くなった場合は、今まで私のチームでは経験がありませんが、小学校の担任の先生が亡くなったことを想定して考えてみましょう。
チームから香典が出ますが、これは学校や教育委員会からのものと置き換えれば考えやすいでしょう。
よって個人で葬儀に参列する場合は、各個人とその指導者との関係の深さを考慮した香典が必要で、大体\3,000~¥5,000というところでしょう。
但し、¥3,000の香典というのは遺族側からすると“香典返し”や“精進落とし”の費用などを考えると却って迷惑になるので、数名で連名にすることなどを検討しましょう。

その他お祝い

冠婚葬祭における“お祝い”という意味では、少年野球チームで関わった子が“檜舞台に立つ”時に発生する場合があります。
具体的には、“甲子園に出場が決まった”“プロ野球選手になった”というような時です。
ちなみに私の長男は春のセンバツ甲子園大会に出場しましたが、当時、各方面から沢山の“お祝い”を頂きました。
大応援団で貸し切りバスを仕立て、団体で甲子園まで乗り込んだので、かなりの出費でしたが、その“お祝い”のお陰で非常に助かった思い出があります。
“プロ野球選手になった”という例は私のチーム関連ではまだいませんが、既に巨額の契約金をいただいているでしょうから、この場合の“お祝い金”は不要でしょう。

まとめ

“何かの縁”で繋がった少年野球の輪。もう既に、貴方の人生にとって欠かせない人達となっているかもしれません。
そして、その繋がりが深く長くなればなるほど、冠婚葬祭の可能性も高まります。
楽しい少年野球ライフの中で、かけがえのない人間関係を築き、豊かな人生を歩んでください。

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